虎ノ門ヒルズと検索すると、あまりのビルの多さに驚くかもしれません。地下鉄の駅を出た瞬間、そこはすでにビルの中。自分が今何階にいるのかすらわからなくなる、まさに現代の迷宮です。
そんな場所で開催されている、「どこか奇妙な職業体験ー虎ノ門ヒルズ清掃員ー」に参加してきました。一般のお客さんが行き交う華やかな通路を通り、関係者以外立ち入り禁止の裏側へ。それは、小説を読んでいる時、日常から一歩不思議な世界へ足を踏み入れた主人公のような感覚でした。
イマーシブ体験(没入型体験)は恥ずかしい、世界観を楽しめるか不安と感じている初心者にこそ、この体験をおすすめしたい理由や、迷わず会場へ行くコツをレポートします。

迷子注意!会場のステーションタワーへ迷わず行く方法
虎ノ門ヒルズには複数のビルがありますが、今回の会場は日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結のステーションタワーです。
改札を出たらそこはもうビルの中 日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」の地下鉄改札(A2側出口方面)を出て右手に進むと、すぐにステーションタワーの入り口が見えてきます。地下にいるはずなのに吹き抜けのステーションアトリウムが広がっており、今何階にいるのか分からなくなるのが最初の罠です。
頼りになるのは公式Xの案内 自力でフロアガイドを見るよりも、
トワイライトクリーニングの公式X(https://x.com/yugure_cleaning)が公開しているルート案内をチェックするのが一番の近道です。ステーションアトリウム右手にあるエスカレーターの裏側に受付があります。

公式X、こまめにチェックしておくことをオススメします。
華やかな街で秘密を共有する。清掃員になって感じる奇妙な優越感
受付で清掃員の装備であるトワイライトクリーニングのエプロンを身につけ、いよいよ物語が始まります。

恥ずかしさはゼロ。 自分一人で何かをさせられるのでは、という不安は不要です。このイベントはゲームではないため、クリアの成否や失敗・成功といった概念がありません。さらに、経験豊富な先輩清掃員がいい感じのところで登場し、優しく教えてくれるので未経験者でも安心して物語に没入できます。
秘密を共有するゾクゾク感
虎ノ門ヒルズの通路を歩いていると、すれ違う一般のお客さんから「あのエプロンの人たち、さっきもいたね。何だろう?」という声が聞こえてくることがありました。私たちはただの清掃員としてそこにいますが、実は目に見えない「想い」を掃除する壮大な物語の真っ最中。周囲の人が気づいていない秘密を共有しているという優越感は、この職業体験ならではの楽しさです。

10人乗り業務用エレベーターの衝撃
体験中、10人で同時に乗っても余裕があるほど大きな業務用エレベーターに乗るシーンがありました。
途中で乗ってきた従業員さんも物語に関係あるのかと思ったら、本当にお仕事中の方でびっくり!本当に関係者のみの場所に入っているんだという実感が湧いた、リアルなサプライズでした。

切なさと伏線回収。日常が小説に変わる豪華ストーリー
脚本・演出には、「薬屋のひとりごと」の日向夏氏や、作家の梨氏など、4人の豪華クリエイターが名を連ねています。
あの時の……!?と思わず声が出る物語
体験はオムニバス形式で進みますが、切ない話やハラハラする話など、その質の高さに驚かされます。
伏線回収が見事で、思わず「あの時の……!?」と声を上げてしまう場面もありました。
普段はファンタジーが好きですが、今回出会った「意外と身近な感じの話」がとても気に入りました。あの二人の今後がどうなるのか、今も気になっています。

歩き回る体験だからこその「おもてなしの椅子」
広いビル内を歩き回るため、通路に「座って休んでいいよ」という配慮の椅子が置かれていたのも印象的でした。制限時間のない自由移動型の体験だからこそ、体力に自信がない方でも、自分のペースで物語を反芻しながら進める優しさを感じました。

写真が撮れないほど没入する遊び心
体験中は一部を除き写真撮影が可能です。拾うゴミが奇妙すぎて物語の分析に入り込んでしまい、気づけばあまり写真が撮れていませんでしたが、映画チケットを模したアイテムなどの遊び心は個人的にツボでした。

大人から子供まで、同じ目線で物語の主人公になれる
このイベントの素敵なところは、大人が子供に付き添うのではなく、大人も子供も同じテンションでワクワクできることです。
お父さんも夢中!家族全員が主役になれる
あるものを集めたり選んだりするエピソードでご一緒した、小学生の男の子たちとそのお父さんの姿がとても印象的でした。お父さんもお子さんたちと全く同じ熱量で、一人の登場人物として夢中で楽しんでいたんです。
※小学生のお子様は保護者の同伴が必要です。お子様1名につき大人1名が必要ですので、ご注意ください。
疑問を解決!参加前のQ&A
所要時間は?
目安は約100分です。制限時間はないので、自分のペースでじっくり味わえます。
一人でも楽しめますか?
もちろんです。おひとりさまでも十分楽しめる内容になっています。
ちなみに私は1人で参加したのですが、同じく1人参加の人たち3人と仲良くなり、エンディング後4人で写真を撮りました。
ホラーが苦手ですが大丈夫?
公式にはホラー要素なしとされています。
お化け屋敷のような怖さはないけれど、少しリアルな怪我の描写などがあるので、苦手な人は心の準備をしておくと安心です。
私はディズニーのホーンテッドマンションですら怖がるほど極度の怖がりですが、そんな私でも楽しむことができました。
一部に暗い場所がありますが、ライトが渡されるので安心です(※ライトの貸出は個人の体験に基づく情報です。公式には暗所のスキップが可能と案内されています)。暗所恐怖症の方は少し注意が必要かもしれません。

快適に楽しむための事前準備
荷物はクロークの利用がおすすめ
没入感を高めるためには、身軽であることが重要です。大きなバッグや厚手のコートは預けるのがベストです。
クロークチケットは1枚で45L分の袋を借りられます。
システムは変更される可能性があるため、チケット購入時に最新情報を確認してください。
靴はスニーカーが必須
体験中には、約2階分の階段を下りる移動があります。また、虎ノ門ヒルズの裏側をたくさん歩き回るので、履き慣れた動きやすい靴で行きましょう。足への負担を減らすために、クッション性の高い中敷きなどを用意しておくのも一つの手です。

イベントの基本情報
・イベント名:どこか奇妙な職業体験ー虎ノ門ヒルズ清掃員ー
トワイライトクリーニング
・主催:TOKYO NODE LAB / 株式会社夕暮れ
・会場:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー B2F
・公式サイト:https://twilight.co.jp/cleaning/
※チケット料金や開催日などは変更される場合があります。必ず公式サイトやローチケの販売ページで最新の情報をご確認ください。
完全予約制なので、現地に行く前に必ずネットでチケットを確保してくださいね。
チケットは連日完売のため、早めの予約を!
まとめ:日常のすぐ隣にある非日常の扉
清掃員の任務を無事に終えた後は、ビル内のカフェで一息つくのがおすすめです。
さっきまで歩いていた通路を、今度は一般客の視点で眺めてみる。
日常の景色が、体験後には少し違って見えるはずです。
没入体験の第一歩として、この清掃員の職業体験は最高の入り口です。
皆さんもぜひ、虎ノ門ヒルズで小説の主人公になってみてはいかがですか?

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