初めて脱出ゲームに挑戦してみたいけれど、「難しそう」「自分世代が行くと浮きそう」「人見知りだし」と迷っていませんか?
本記事では、これまで80作以上を体験してきた筆者が実際に「初心者でも楽しめる!」と感じた脱出ゲームを厳選してご紹介します。
東京・大阪などの有名店舗を中心に、2人で遊べる脱出ゲームとグループで挑戦できる脱出ゲームをそれぞれ5つずつピックアップしました。
所要時間・人数・料金・特徴まで詳しく解説しているので、この記事を読めば自分に合った脱出ゲームがすぐに見つかります。
そもそも脱出ゲームとは?
「脱出ゲーム」と検索すると、店舗型だけでなくスマホアプリもヒットします。実は、体験型の脱出ゲームは「アプリを実際にやってみたい」という発想から生まれたもの。
今回ご紹介するのは、店舗や施設で行われる“体験型”です。いきなり店舗は不安…という方は、まずアプリ版で雰囲気をつかんでみるのもおすすめです。
体験型脱出ゲームの主な形式
ひと口に「脱出ゲーム」といっても、形式はさまざま。代表的なタイプをご紹介します。
ルーム型|部屋に閉じ込められる

1つの部屋に閉じ込められ、謎解きやアイテム探索を通じて制限時間内の脱出を目指すタイプ。少人数で短時間のものから、10人で大捜索する大規模なものまで幅広く存在します。
実際に閉じ込められるため没入感が高く、「THE 脱出ゲーム」という満足感が味わえます。
ホール型|大きな部屋で複数チームが同時進行

広い会場に複数チームが集まり、一斉に謎解きをスタート。謎を解くごとに暗証番号やアイテムが手に入り、指定の場所へ進む…という流れを繰り返します。最後に答えを提出し、エンディングで正解発表。
公演数が最も多いのはこのホール型。アニメや人気作品とのコラボも多く、ファンや初心者の参加率が高めです。
街歩き型|街や施設を巡りながら

指定エリアを歩き、スタンプラリー感覚で謎を解く形式。時間制限がないため、お出かけついでに気軽に参加できます。
美術館や博物館などで行われる場合もあり、「あの施設に興味はあるけど…」という時のきっかけにも。見慣れた街でも、謎解きを通して新しいお店や風景と出会えることがあります。
その他の形式
脱出ゲームには、ほかにも以下のような形式があります。
- スタジアム型
スタジアムや遊園地などを貸し切って、大人数で挑戦。お祭り気分で楽しめます。 - カフェ型
ドリンクやフードと一緒に謎を注文。短時間でお試し感覚のプレイが可能です。 - オンライン型
ZoomやLINEを使い、遠隔で参加。実物のキットが届くことも多く、自宅で本格的な雰囲気を味わえます。 - 本タイプ
1問ごとに完結するドリル型と、小説を読み進める小説型があります。初めてならドリル型がおすすめ。
脱出ゲーム初心者がつまずきやすいポイントと対策
脱出ゲームと検索すると、中には「嫌な思いをした」というクチコミを見ることがあります。脱出ゲームはネタバレ禁止なものも多く、情報収集が難しいので初挑戦で失敗してしまう人もいるようです。
ちょっとした知識や選び方のコツを知っておくだけで回避できるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
初対面が不安
知らない人と同じチームになると、気を遣ったり緊張したりする場合があります。
脱出ゲームの種類によっては、6人1チームにするために2人組の参加者を3つ合わせるなど、初対面の人とチームを組むことも多いです。
対策は以下の2つ。
- 身内だけで貸切にできるチーム編成を選ぶ
チケット購入時にチーム人数を確認し、希望の人数分で確保します。 - 大人数のゲームを選ぶ
10人以上で分担作業が多いものなら、必要以上に交流せずに済みます。
難易度が高すぎる
口コミを見ずに参加すると、上級者向けの超難関公演に当たることもありますよ。
対策は以下の2つ
- SNSのハッシュタグ#検索する
多くの公演でハッシュタグ#での感想を求められるので、参加者の感想を確認しましょう。
- 1年以上続いているロングラン公演を選ぶ
脱出ゲームの開催期間は3ヶ月〜長くても半年です。1年以上続いているのは人気の証拠です。
世界観が合わない
囚人設定やホラー演出が苦手な人もいます。
心配な場合は…
- 知っている作品とのコラボ公演を選ぶ
世界観がわかっていると、演出もすんなり入ってきます。
- 設定がシンプルなタイプに挑戦する
閉じ込められるだけ、という世界観の設定がない公演もあります。
金額が思ったより高い
相場は1人3,000〜6,000円。短時間公演(10〜20分)なら1,500円程度で遊べます。
脱出ゲームは基本的に“一度きり”の体験。消耗品や凝った仕掛けが多く、価格にはそれだけの価値があります。
初心者が脱出ゲームを楽しむための準備
- チケット購入
店舗またはネットで購入。ネット販売のみの場合もあるので、店舗で買う場合も残席を確認してからにしましょう。 - 服装
動きやすい格好で。机の裏をのぞくなど体を使う場合もあります。 - 持ち物
最小限に。ロッカーやカゴが用意されている店舗も多いです。スマホは使用禁止の場合もあります。 - 心構え
成功率は約30%。脱出できたらラッキーくらいの気持ちで臨みましょう。
初心者向け!2人組におすすめの脱出ゲーム5選
まずは2人で脱出ゲームをやってみたい人におすすめのロングラン公演です。
最初の4つはYouTubeで芸能人が挑戦しているので、ネタバレよりも初めての雰囲気を知ることを優先させたい人は見てみるのもいいかもしれませんね。
ある刑務所からの脱出(東京ミステリーサーカス)
時間:20分
人数:1〜3人
料金:1,200円〜
王道の脱出ゲームです。囚人になった設定から物語が始まります。
狭い牢獄の中には、怪しい模様やアイテムがぎっしり。これらを駆使して看守の目を盗み、脱獄を目指します。

摩訶不思議な部屋からの脱出(東京ミステリーサーカス)
時間:20分
人数:1〜2人
料金:1,200円〜
物語設定はほとんどなく、カラフルな部屋からの脱出をシンプルに楽しめる公演です。
世界観に入り込むのが苦手な方は、まずはこちらから挑戦すると良いでしょう。

止まらない豪華列車からの脱出(東京ミステリーサーカス)
時間:60分〜120分 ※前のチームの進行に合わせて移動
人数:1〜4人(合同参加なし)
料金:1人3,000円〜
豪華列車の9号車からスタートし、1号車までたどり着いて暴走を止めるのが目的です。
各車両ごとに謎を解くと次の部屋へ進めます。20分規模の公演を連続でクリアしていくような構成で、長時間ながらも車両ごとに異なる仕掛けがあり、最後まで飽きずに楽しめます。
リアル怪盗ゲーム(No Escape 新宿店・池袋店)
時間:20分
人数:2〜4人(合同参加なし)
料金:1,500円
プレイヤーは怪盗となり、お宝を盗み出します。
アイテムには電子ギミックが仕掛けられており、謎を解くたびにワクワク感が高まります。
サニーサニーピクニック(東京・日本橋のカフェ)
時間:制限なし
人数:制限なし
料金:謎1つ1,000円〜
謎解きを楽しめるカフェ。1つ1,000円から挑戦できます。
芝生のある店内は、まるでピクニックをしているような雰囲気。ドリンクやフードを楽しみながら、時間制限なしでゆったり謎解きができます。
初心者向け!グループにおすすめの脱出ゲーム5選
ペアだけでなく、大人数で遊べる初心者向け脱出ゲームも多数あります。
鍵だらけの部屋からの脱出(リアル脱出ゲーム 池袋店・京都店)
時間:60分
人数:2〜6人
料金:3,200円〜
部屋は名前の通り、鍵だらけ。とにかく分担して鍵を探し続けます。初対面の人と一緒でも、交流時間はほとんどなく黙々と探索に集中できます。
鍵の数に圧倒され、思わず笑ってしまうことも。ぜひ閉じ込められてみてください。
ストップマークだらけの部屋からの脱出(タンブルウィード)
時間:80分
人数:2〜4人
料金:2人9,600円〜
初心者でも解きやすい謎が多い一方、しっかり手応えも味わえる公演です。部屋中にストップマークが貼られており、それらには触れてはいけないという制限つき。
「本当に脱出できるの?」と疑いたくなる設定を、ぜひ体験してみてください。

謎の部屋からの脱出(リアル脱出ゲーム池袋店)
時間:100分
人数:2〜10人
料金:3,800円〜
10年以上続くロングラン公演。脱出ゲームの王道を体験できます。部屋中をひっくり返す勢いでアイテムを探し出すのが特徴。
筆者は参加後、汗だくになりました。謎解きが苦手でもアイテム探しで活躍できるため、誰でも安心して楽しめます。
Red Room(リアル脱出ゲーム浅草店)
時間:60分
人数:2〜6人
料金:3,000円〜
言葉を使わない謎解きが楽しめる赤い部屋からの脱出です。小学生や外国人の方とも一緒にプレイ可能。アプリの脱出ゲームに近い感覚で体験できます。
今年は続編の「Blue Room」も登場するほど人気の公演です。

女王と国のために(体験型シネマ Studio Escape)
時間:90分
人数:2〜4人
料金:2人9,900円〜
大阪の人は必ずやってほしい体験型シネマ。映画の中に入り込んだような感覚で物語が進行します。他の脱出ゲームと異なり、必ずエンディングを迎えることができるのが特徴です。謎に詰まったときは、世界観を壊さないよう配慮されたヒントが流れます。
セットの作り込みは圧巻で、やや高めの料金にも納得できる満足感が得られます。
まとめ
今回は、初心者でも安心して挑戦できる対策とおすすめの脱出ゲームを紹介しました。
改めて、対策を整理します。
- 1チーム貸し切れるチケットを選ぶ
- 10人など大人数チームやロングラン公演を選ぶ
- SNSや口コミで事前調査する
- 自分に合った世界観を選ぶ
- 短時間公演でまずは体験する
脱出ゲームの種類や世界観はさまざまで、友達・カップル・職場の仲間とのチームワークを深めるのにもぴったりです。
「気になる!」と思ったら、ぜひ次の休日や平日の仕事終わりに挑戦してみてください。あなたもきっと、脱出ゲームの魅力にハマるはずです。