【初めてでも安心】泊まれる演劇の体験レポ|予約方法から当日の流れまで

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イマーシブ体験好きの間で話題になっている「泊まれる演劇」というホテル宿泊をご存じですか?

その日ホテルに宿泊した約30人だけが参加できる、まったく新しい形の演劇です。
観客もホテル内を歩き回り、登場人物と関わりながら物語の一部となっていきます。

この記事では、泊まれる演劇の基本情報から予約方法、服装のポイント、そして実際の体験談まで詳しくご紹介します。
初めての方でも安心できるよう、準備のコツもまとめました。
あなたもこの記事を読んで、“一晩だけの物語”に没入してみませんか。https://www.tomareruengeki.com/


泊まれる演劇とは?

泊まれる演劇は、実際にホテルに1泊しながら、ステージと客席の境界がない物語を一晩かけて体験する宿泊型イマーシブシアターです。
その日泊まっているお客さん全員が物語の参加者になるのが特徴です。

普通の観劇やホテル宿泊との違い

一般的な観劇では、観客は客席に座って物語を“観る”立場ですよね。

でも泊まれる演劇にはその境界がありません。
ロビーで物語が始まり、登場人物に「ついてきて!」と呼びかけられて2階へ移動したり、「これを持っていて」とアイテムを託されたり。
観客も物語の中に入り込み、登場人物と共に行動します。

登場人物はそれぞれ別の場所で事件や葛藤を演じており、観客はついて行く人物によってまったく違う視点から物語を体験します。
物語が終わる頃には、どのキャラクターにも感情移入しているはずです。

舞台や映画好きな人におすすめ

出演者は舞台俳優やマジシャンなど、普段から人前で表現しているプロの方々です。
公演ごとにオーディションが行われ、本格的な演技を間近で体験できます。

脚本はミステリーやヒューマンドラマが織り交ぜられており、事件の真相を考えながら物語を体験できるのも魅力です。
舞台や映画が好きな方には特におすすめです。


泊まれる演劇の魅力

泊まれる演劇は年々知名度が上がり、チケットも取りづらくなっています。
なぜこれほど人気があるのでしょうか。
実際に参加して感じた魅力を紹介します。

一晩中、物語の世界に浸れる没入感

魅力のひとつは、一晩中物語の世界にいられることです。
多くのイマーシブ体験が2〜3時間で終わるのに対し、泊まれる演劇はチェックインの時点(18時頃)からすでに物語が始まっています。

約3時間半の公演が終わったあとは、ロビーで夜食を食べながら他の参加者と感想を語り合う時間。
人見知りの方でも、同行者と情報交換をするだけで、違った角度から物語を楽しめます。

また、劇中に使われた部屋も撮影OK。
小道具をよく見ると登場人物の裏話が隠されていたり、行けなかった部屋を後から探索できたりと、余韻まで楽しめます。

さらに、客室には過去の宿泊者が残した感想ノートがあります。
それぞれが少しずつ違う物語を体験しているため、「あの場面でBさんを追ったら、そんな展開があったんだ!」と知るのも楽しい時間です。
あなたも体験した物語をノートに書き残してみてください。

役者と観客が同じ空間で過ごす特別感

泊まれる演劇では、タイミングによっては登場人物と二人きりになったり、少人数で秘密のミッションを体験したりすることもあります。
ホテル全体を使った演出だからこそ味わえる特別な時間です。

公演終了後のロビーでは、登場人物たちが給仕をしてくれることもあります。
ストーリーに関する質問をしたり、雑談をしたりと、物語の余韻をそのまま楽しめるのも嬉しいポイントです。


初めての泊まれる演劇 予約・準備ガイド

泊まれる演劇に興味を持った方へ、実際に宿泊するまでの流れをご紹介します。

チケット予約の流れ

チケットは抽選制です。
公式サイトで希望日と部屋タイプを第5希望まで選び、結果を待ちましょう。
筆者も先行抽選は外れてしまい、一般販売を待っています。毎回人気の高さを感じます。

持ち物・アメニティ

ホテルには歯ブラシ・シャンプー・化粧水など、基本的なアメニティが揃っています。
  チェックイン当日は部屋で過ごす時間は少ないので、荷物は最小限でOKです。

部屋にはレコードプレーヤーもあり、滞在中に音楽を楽しむこともできます。

ただし、物語が始まると部屋で過ごす時間はほとんどありません。思いきり物語に浸りましょう!

HOTEL SHE, OSAKA
青レンガのクラシカル装いが港湾都市として栄えた街に溶け込むソーシャルホテル HOTEL SHE, OSAKAへようこそ。

服装・ドレスコード

作品ごとにテーマがあります。
筆者が参加した回では、「不思議の国のアリス」の世界で黒か赤の衣装、「魔法学校のプロム」ではジャケットやドレスでした。
服装から物語に入り込むのがおすすめです。

ドレスアップに抵抗がある方は、色味を合わせた私服に公式グッズをプラスするのもおすすめです。

また、移動が多いため、歩きやすい靴を選びましょう。

アクセス

公演会場は

  • HOTEL SHE, OSAKA(JR弁天町駅から徒歩9分)
  • HOTEL SHE, KYOTO(京都駅八条口から徒歩10分)

の2つです。
どちらも駅から少し離れていますが、ホテルに着くまでの道のりすら世界観の一部のように感じられます。

泊まれる演劇の流れと感想をレビュー|「QUEEN’S MOTEL」&「Moonlit Night」体験談

私が実際に体験したのは、「QUEEN’S MOTEL」と「Moonlit Night」という2作品です。
どちらもホテル全体を使った壮大なイマーシブ演劇で、作品によって雰囲気も体験の仕方も少しずつ異なります。ここでは、実際に体験して感じた流れや印象を詳しくお伝えします。

チェックインの様子

指定されたチェックイン時間の少し前にホテルの前に到着しました。
受付前では、スタッフの方が笑顔で迎えてくれて、名簿の確認をしながら軽く雑談。すでにこの段階から物語が始まっているような雰囲気です。小声で登場人物のうわさ話を聞けたりして、ワクワクが止まりません。

時間ぴったりになると、いよいよホテルの中へ。
ロビーにはすでにドレスアップしたVIPのお客さんたちがドリンクを片手に談笑しており、「もう物語の世界に入っているんだ」と実感します。
チェックイン時には宿泊規約へのサインを行い、作品に合わせたルームキーを受け取ります。
そのデザインがまた素敵で、手にした瞬間から非日常の世界が始まります。

部屋に入ったらドレスアップの準備です。衣装を整えて鏡を見ると、もう自分が登場人物の一人になったような気分に。
集合時間まで少し余裕があったので、私はロビーで写真を撮ったり、グッズを見たり、スタッフさんや他のお客さんとお喋りを楽しみました。
ここで少し早めに集まると、物語への没入度がぐっと高まるのでおすすめです。


演劇体験がスタート

集合時間になると、ついに物語が始まります。
登場人物の一人が近づいてきて、「どちらか一緒に来てくれない?」と声をかけられました。こうして自然に、観客それぞれが物語の一部になっていきます。同行者がいても基本的に別行動。まるで自分が物語の登場人物になったような感覚です。

「QUEEN’S MOTEL」のときは、帽子屋さんに声をかけられ、初対面のお客さん5人と一緒に帽子作りをしました。
友人は別行動で、アリスとお茶会のブレンド体験をしていたそうです。
同じ物語の中でも、まったく違う時間を過ごしているのが面白いところです。

「Moonlit Night」では、初対面の5〜6人と一緒に保健室に連れて行かれ、登場人物の手紙の読み聞かせを聞くシーンから始まりました。
ベッドには誰かが静かに寝ていて、息をのむような緊張感。後からその人物が物語の鍵を握る存在だったと知り、鳥肌が立ちました。

物語の途中には、全員が一度ロビーに集まり、重要なシーンを一緒に見る時間もあります。
その後はまた自由に登場人物について行ったり、廊下で偶然出会ったキャラに「ついてこい!」と呼び止められたり。
想定外の出来事が次々と起こり、気づけば3時間半があっという間に過ぎていました。


物語の余韻と交流タイム

エンディングが終わると、会場はしっとりとした余韻に包まれます。
それぞれが異なる体験をしていたはずなのに、全員が一つの物語を共有できていて胸が熱くなります。
「誰も置いていかない」そんな物語設計に毎回感動します。

公演後はロビーで夜食やドリンクを楽しみながら、他のお客さんと情報交換をします。
「どこでそんなシーンがあったの?」「あの人、あんなこと言ってたの?」と、体験を照らし合わせるのがとても楽しい時間です。
一人参加の人でも「相席OK」札があり、自然と会話が生まれる雰囲気です。
タイミングが合えば、登場人物の一部がロビーに残って給仕をしてくれることも。
物語の続きのような時間が、深夜まで静かに続きます。


翌朝の余韻

翌朝は少しゆっくり起きて、ロビーでモーニングプレートをいただきました。
昨夜の非日常が夢だったような、少し現実に戻るような不思議な気分です。
しかし、ロビーに流れる登場人物たちの“その後”を語るラジオ放送を聞くと、物語がまだ続いていることを実感します。
最後の最後まで世界観に包まれたままチェックアウトを迎えることができました。


泊まれる演劇初心者が知っておきたいポイント

役者には触れない

つい没入しすぎて、キャラに触れてしまいそうになることも。
でも、観客から役者に触れるのはNGです。没入しながらもマナーを守りましょう。

食事と睡眠

物語は3時間半ほど続くので、開始前に軽食をとっておくのがおすすめです。
夜は遅くまで交流が続くので、前日はしっかり睡眠をとっておきましょう。

一人参加でも安心

一人参加の方も多く、相席テーブルや交流のきっかけも用意されています。
複数で来ても別行動になるので、一人でも充分自由に楽しめます。


泊まれる演劇をもっと楽しむコツ

  • 恥ずかしがらずに反応すること
    登場人物に話しかけられたら、思い切って乗りましょう。
    物語への参加度が一気に上がります。
  • 歩きやすい靴を履くこと
    エレベーターを使えない場面もあるので、階段を動ける靴で。
  • ドレスコードを楽しむこと
    公演ごとに雰囲気が違うので、衣装やアクセサリーで世界に入り込みましょう。

泊まれる演劇新作公演申し込みスタート!

最新作「Moonlit Days」は、「Moonlit Academy」「Moonlit Night」に続くシリーズ完結編。
初めての人でも楽しめるよう、公式noteで過去作品のあらすじも公開されています。

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Moonlit Days公式サイト|泊まれる演劇
宿泊型イマーシブシアター「泊まれる演劇」26年1月、大阪にて上演。物語は最狂のフィナーレへ。

泊まれる演劇で、究極のイマーシブ体験をしよう

ホテルを舞台にした泊まれる演劇は、まさに“現実を超える一夜”です。
一晩中物語の世界に浸り、登場人物と同じ空気を吸う体験は他では味わえません。
それはもう「観劇」ではなく、人生の一夜を共に過ごすような感覚でした。

究極の没入体験で、日常を離れ、明日からの活力をチャージしましょう。
あなたも、次の物語の登場人物になってみませんか?

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